いまどき着物講座

30代から始める合理的でわかりやすい着物

【第5講座】着物の素材と織

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こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。


第5講座は着物の素材と織(おり)。

着物といえば正絹(しょうけん)というイメージですが、実は正絹以外にも様々な素材があります。

また同じ正絹でも、織り方で格が変わることも。


信じられないと思いますが、基本的なことを知らないと、着物屋さんでとんでもないものを買わされることがあります。今回はそんな着物の素材と織について学びましょう。

 

主な素材は5種類

まずは着物の素材から。「どんな糸でできているか」の分け方です。


①正絹

着物といえばのシルク。しなやかで光沢があり、温度調節機能にも優れます。一方で変色や防虫対策など手入れは大変。生糸を使った一般的なもののほか、紬糸(節ある糸・つむぎいと)を使った大島紬などの織の着物もあります。


②木綿

普段着としてよく着用されるのが、コットンの着物。家庭で洗濯も可能です。しじら織などブランド産地もあります。最近人気のデニム着物もこちら。


③麻

風通しがよく、主に夏の着物の素材として多く使われています。家庭で洗濯可能です。上布(じょうふ)は麻の着物の代表例。


④ウール 

普段着として着用し、また裏地を付けず通年単衣です。シワになりにくい。洋服同様に、カシミヤやアンゴラ混なども。お手入れも素材によります。


⑤化繊

ポリエステルを中心とした、化学繊維の着物です。洗濯や保管など扱いやすいのが最大のメリットですが、歩くと八掛がうるさいものや静電気が強く出るものなどあるので、あまり安すぎるものは避けたほうが無難。


織り方の種類はたくさん!

素材×織り方=着物の格となり複雑。今回は主だったものを。基本的に正絹ですが、化繊は同じ織り方をしています。


①染めの着物

縮緬(ちりめん)…表面にシボのある生地。厚みがあるので秋から春先まで着用。関西の喪服も。

【産地】丹後ちりめん・浜ちりめん


紋意匠(もんいしょう)縮緬の一種。シボではなく美しい地模様のある生地。色無地や色留袖に多い。


一越(ひとこし)縮緬の一種。シボは細かくざらついた感じで、着崩れしにくい。留袖や風呂敷によく使われる。


羽二重(はぶたえ)…平で滑らかな生地。着物から裏地まで様々に利用される。関東の喪服地はこちら。


綸子(りんず)…柔らかく滑らかで、地模様がある。光沢があるので黒留袖や喪服以外の着物に使われる。


②染めの着物(夏物)

絽(ろ)…透け感があり、ボーダー状に折り目が見える。小紋の他フォーマルもこちら。


紗(しゃ)…全体的にシースルーになっている。透け感が特に強いので、7・8月のみ。


羅(ら)…編み目が荒くざっくりした雰囲気。盛夏の帯などに多い。


③織の着物

紬(つむぎ)…先に染めた紬糸を使って織った着物。ざっくりとしたものだけでなく、大島紬のように滑らかなものも。高価なものも多いが、普段着〜おしゃれ着としてのみ着用可能。

【産地】大島紬久米島紬・牛首紬結城紬・上田紬


お召し(おめし)…織の着物の中では1番格上で、無地なら紋をつけて略礼装とする場合も。光沢とシャリ感がある。

【産地】西陣御召・塩沢御召・白鷹御召


銘仙(めいせん)…大正から昭和に流行したためアンティーク着物に多い。絣柄が一般的。普段着として着用。

【産地】足利・伊勢崎・秩父


上布(じょうふ)…上質な麻の生地で夏物に使われる伝統的な布。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

【産地】宮古上布・越後上布・近江上布・能登上布・八重山上布・薩摩上布


縮(ちぢみ)…強い撚りをかけた糸で織るシボのある着物。正絹だけでなく、綿や麻でも。主に夏の着物に。

【産地】小千谷縮・越後縮


しじら…糸を不均衡に織ることでシボを作ったもの。素材は綿。浴衣や夏物、日用品にも使われている。

【産地】阿波しじら


さいごに

いかがでしたか?正直私もこれを書くために結構調べました。普段はほとんど化繊なので…店舗で実際に見るのが一番の勉強かと思いますが、難しい時はネットショップで色々見てみるだけでも発見があるので、ぜひ覗いてみてください。

 

【第4講座】着物の衣替え

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こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。

 

 
第4講座は、着物の衣替え

新型コロナの影響で9月入学が話題になったとき、実は着物好き界隈が大騒ぎになっていました。


一体9月入学の何が問題だったのでしょう?実は9月は着物の衣替えの季節。そしてこの衣替えは、着物を着る時に頭を悩ます問題の1つなんです。

 
今回はそんな着物の衣替えについて学んでいきます。

 

 
着物の季節は3シーズン

洋服に半袖や長袖かあるように、着物も季節によって着るものが異なっているのです。そしてその衣替えの季節は洋服よりも厳密で、○月という暦で区切られています。


着物の季節は3シーズンあります。


①袷(あわせ)

着物全体に裏地がついています。1番厚手なので秋〜春に着用します。特に、裾の裏側(八掛はっかけ)は着用している時にも見えるので、判断しやすいです。

【着用時期】10月〜5月

 
②単衣(ひとえ)

着物全体に裏地がなく、裾の裏側にも八掛がありません。洋服でいうと七分袖のようなもので初夏と初秋に着用します。

【着用時期】6月・9月

 
③夏物(なつもの)・薄物(うすもの)

透け感のある生地で仕立てられたシースルーの着物です。盛夏に着用します。裏地はなく、下に着た長襦袢が見えています。

【着用時期】7月・8月

 
暑すぎる現在の日本

ここで終われば、頭を悩ますことはありません。どうして原則通りにいかないかといえば、今の日本は暑すぎるのです。5月や10月に真夏日となる日も珍しくありません。

 
5月や10月は、着物では冬物である袷の季節です。30度を超える日に袷を着ていれば、汗だくで済めばともかく、熱中症になったりでもしたら笑い話ではすみません。(汗だくだって正絹の着物には致命的ですが。。)

 
洋服ではその日の気温に合わせて長袖・半袖を着分けていますよね。だから着物も気温によって着分ける習慣が少しずつ出てきました。

この気温に合わせる派と、暦通りの原理主義派の意見の衝突により、着物の衣替えが複雑な問題となっています。

 
でも結局は間をとるのが1番いいと私は思うのです。洋服だって、寒いからといって5月にモヘアのニットを着たり、暑いからと10月に麻のシャツを着てたら少し違和感がありますよね。だからある程度の季節感は必要だし、健康に害がない程度に気温に合わせるのがいいのではないでしょうか。


いまどき着物の衣替え

さて、たくさんのサイトを見比べて、いまどき着物的衣替え表を作ってみました。

 
〜3月

問答無用で袷 


4月

前半…袷 

後半…袷がベース

   25℃を超える日は単衣

※袷と単衣の境は23℃が主流ですが、先取りすぎるので夏日目安にしました

 

5月

単衣がベース

23℃下回る場合は袷

※30℃を超える日もありますが、さすがに本来は袷の季節、5月に夏物は抵抗勢力が強そうです。インナーで調整するなど基本単衣で乗り切るのが良さそう。

 
6月

前半…単衣がベース

   30℃超える日は夏物も

後半…夏物がベース

   涼しければ単衣

※夏物は透け感が様々で、透け感の薄い物が望ましいです。

 
7月&8月

夏物

 
9月

前半…夏物

   涼しければ単衣に

後半…単衣

 

10月

前半…袷がベース

   25度超えるなら単衣

後半…袷

 

11月〜

問答無用で袷

 

肝心なのは自分の意思

と、ここまでまとめましたが、きっとこれも賛否あると思います。どちらかというと気候重視で攻めているほうだと思います。合理主義だし。

 

ただ1つ言えることは、最後に決めるのは自分自身。着物警察に季節を指摘されたとき、「そうですね、でも今日は暑いので」と自信を持って答えられれば良いのです。

 

実はまだある!衣替えルール

さて、始めの9月入学の問題に戻ります。つまり9月の前半だろうから、夏物ならいいのかなと思いました?

違うんですね。。まだまだ衣替えルールはあるのです。

 
①冠婚葬祭やお茶会などは厳密ルール

今のところ改まった席では、暦による衣替えルールが尊重されると言われています。入学式も9月なら単衣と言いたいところですが、やっぱり暑さは厳しそう…

 
②小物にも衣替えがある

衣替えがあるのは、着物だけではありません。帯も、長襦袢も、帯揚げも、すべて衣替えが存在します。そして組み合わせも難しい…。今回は情報量が多過ぎるので今後に持ち越したいと思います。

 
③遅れるよりは先取りが吉

季節にうるさい着物ですが、先取りするのはまだ大目に見てもらえるようです。逆にいつまでも前の時期を引きずっていると、野暮と言われるそうな…(一体誰に?)


④色や柄も衣替え

さらに着物の素材だけでなく、色や柄も季節に関わってきます。これはまた着物の柄の回で。


さいごに

いかがでしたか?ほんと衣替えて面倒くさいですよね。。でも慣れてくれば自分のやり方も何となく見えてくるもの。どんどん着物で出掛けることで、自分のスタイルを見つけましょう。

【第3講座】着物の格とTPO

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こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。

 

第3講座は、着物の格とTPO

「お友達の結婚式に着物で行こうかな」と思ったら、どんな着物を選びますか?

 

明るい色?華やかな柄?答えはNO!

着物を着るときは「格」で選ばなければなりません。着物を始めるときの最初のハードルである「格」について、今回は説明したいと思います。

 

 

格にまつわる勘違い

「格」と言われると、何となく着物のグレードの話と想像は尽きますよね。まずはよくある勘違いから、格とは何かをイメージしてみてください。

 

着物=正装ではない

ハードルが高いことから、着物=正装と思われがちですが、そんなことはありません。洋服にドレスからジーパンまであるように、着物にも正装から普段着まできちんと感のレベルがあります。このレベルを「格」といいます。簡単に言えばTPOですね。最初の例のように、結婚式に行くならそれにあった格の着物を着ないと、先方に失礼になってしまうので注意しましょう。

 

格は値段では決まらない

着物といえば高級品のイメージで、実際高いものは数百万するものもあります。でも格は値段では決まらないのです。100万円でも小紋なら普段着だし、3万円でも訪問着なら結婚式に着ていくことができます。

 

格は高ければ良いというわけでもない

そんなに格にこだわるなら、とりあえず格の高いものを着ておけばいいんでしょ?と思いがちですが、これもまたNGで。パーティーや式などでは、基本的にゲストは、ホストや主役より下の格のものを着るのがベターとされています。ホストが5つ紋なら、ゲストは3つ紋以下に。えーそんなの聞かないとわからんと匙を投げたくなりますが、慣習化されているのでTPOに沿っておけば、まあ大丈夫です。

 

いまどき着物の格とTPO

格を決めるのは簡単に言えば、着物の柄と家紋の数。今回はまだ始まったばかりなので、極々ざっくりと説明したいと思います。

 

第一礼装(格:★★★)

①喪服

【柄】黒無地

【紋】5つ紋…喪主ないし家族のお葬式

ご存じの通りお葬式などに着用。ただ地方ルールも多く、基本的には家族や極近い遺族の場合のみとし、ゲストとして着用していくのはやめておくのが無難。

 

②振袖

【柄】袖の長さが2尺以上

 本振袖…花嫁衣裳、成人式

 中振袖…成人式、結婚式、パーティー

 小振袖…(成人式)、気軽なパーティー

【紋】なし

こちらも成人式でお馴染み。ミスの第一礼装として、慶事からパーティーまでどこでも着用可能。袖の長さで、本振袖>中振袖>小振袖と格が変わるが、身長との兼ね合いもあり、最近はあまり厳密ではなさそう。

 

③黒留袖

【柄】黒無地に、裾に模様

【紋】5つ紋…新郎新婦の母や祖母、仲人

黒留袖は既婚女性の第一礼装で最も格が高いと言われますが、現代では一般人には結婚式に母親などが着るくらいしか機会はないでしょう。(芸事をされている方や慣習がある場合除く)

 

略礼装(格:★★)

④色留袖

【柄】カラー無地に、裾に模様

【紋】5つ紋…新郎新婦の姉妹等、叙勲

   3つ紋…結婚式親戚、立派なパーティー

   1つ紋…(結婚式ゲスト)、パーティー、(子の式典)

色留袖は簡単に言えば黒以外の留袖です。そのため5つ紋をつければ第一礼装となり、かつ未婚既婚問わず着用可能なので、新郎新婦の姉妹など近い身内が着用することが多いです。また皇室では黒は喪の色となるため、重要な行事では色留袖5つ紋着用になるとか。

一応3つ紋が主流ですが、「ホストの格より下」が原則なので、結婚式なら親戚程度、パーティーなら自分が主役だったり、かなりの意気込みでいくものに。

1つ紋だと訪問着と同格なので結婚式ゲストとしての着用も可能ですが、親族=色留袖のイメージもあるので、自分が主賓だったり上司だったりの場合が無難そう。パーティーなら基本大丈夫ですが、調和しそうな規模か見極めを。入学式もNGではないけれど、子どもが主役なので敬遠されがち。高齢になると訪問着より色留袖という説もあるので、年を取ると着用場面が広がりそうです。とにかく一番意見がバラバラで正解がないので、自分に求められる格を見極めて選んでみてください。

 

⑤訪問着

【柄】衿・肩から裾に一連の模様

【紋】1つ紋/なし…結婚式ゲスト、パーティー、子の式典

基本的にオールマイティでちゃんとしたところに着れる着物です。縫ってから柄をつけるので、縫い目も柄が繋がっているのが特徴です。紋は入れる派も、柄で訪問着として成立するので不要派もあります。紋がなければ観劇なども問題なしです。

 

⑥付け下げ

【柄】衿・肩から裾に模様

【紋】1つ紋/なし…結婚式ゲスト、パーティー、子の式典

あれデジャヴかなと思いますが、付け下げはほぼ訪問着と同じです。一応訪問着より格は下がると言われます。付け下げは訪問着と違い、すでに柄のついた反物を仕立てるため縫い目で柄が繋がっていないのが特徴です。しかし最近は付け下げと訪問着の区別は難しく、「柄が派手なら訪問着、地味なら付け下げ」という人も。付け下げ訪問着といっちゃう場合もあります。

 

⑦色無地

【柄】カラー無地

【紋】1つ紋…(結婚式ゲスト)、パーティー、子の式典

   なし…普段着

色無地はその名の通り、カラー無地の着物です。1つ紋を入れれば略礼装として着用できますが、訪問着より格は下がるため、結婚式ゲストなら友人や軽めの会場などが無難です。また紋なしならば普段着となるので注意しましょう。一見すると仲居さんのようなコーディネートになってしまうので、地紋(生地の織柄)があるものやパステルカラーなどがおススメです。また色も、慶事のみ・弔事のみ・慶弔両用があるので選ぶ際は注意です。

 

普段着(格:★)

⑧江戸小紋

【柄】全体に極細かいパターン模様

【紋】1つ紋(五役)…(結婚式ゲスト)、パーティー、(子の式典)

   なし…普段着

江戸小紋小紋のなかで唯一、紋が入ると略礼装になる着物です。柄は江戸の遊びが活きた多種多様ですが、五役(鮫・角通し・行儀・縞・大小あられ)のみ紋を入れられます。とはいえ関西ではあまり他の小紋と格の違いを感じないようなので、関東寄りで色無地1つ紋よりやや格下のつもりで着用するのがよろしいかなと。紋がなければ普通の小紋と同格ですが、染の美しさから五役に紋は不要説や、同色刺繍紋でうやむやにする説もあるので他人の事に口出しは不要です。

 

小紋

【柄】着物全体に繰り返しの柄(染め)

【紋】なし…普段着

日常着用するのはこの小紋。普段着といっても洋服と同じように、カジュアルからキレイ目まで様々あります。小紋の中でも、柄のつき方や模様で格が上下されます。

 

⑩織の着物

【柄】紬・銘仙・木綿などの織物

【紋】なし…普段着

もちろん織の着物も小紋になります。また厳密には織の着物の中でも格は様々で、中には訪問着までありますが、一般的には織の着物は最もカジュアルとなります。おしゃれ着としてはもちろん問題ありません。

 

さいごに

いかがでしたか?ざっと概論だけでもすごい量。。ちなみに着る機会のない花嫁衣裳と、浸透している浴衣については今回は省略しました。

 

「格」は着物の中でも重要かつ分かりにくいものです。いろいろなサイトを見ても意見はバラバラで正解はありません。肝心なのは、自分の判断軸を持つこと。そうすれば他人に指摘されても気にならなくなりますよ。

【第2講座】着物とお金

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こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。

 

2講座は、着物とお金。

着物を始めたいけれど一体いくらかかるの?これを知らないと、なかなか踏み出す勇気が出ませんよね。

 

今回は資産家でも着物にめちゃくちゃ愛着があるでもない、極々普通の30代の超合理主義視点で解説いたします。

 

着物にまつわる3つの支出

着物を始めるとなった時、考慮すべき支出は3つです。

 

①着物や帯、小物の購入費

②クリーニングなどの維持費

③教室代

 

ではそれぞれ一体いくらかかるのでしょう?

 

①着物や帯、小物の購入費

もう本当にピンキリですね。一応触れておけば、車が買えるくらいの物も十分あります。

 

ですが当然そんな事を知りたいわけではなく。結論、かなり私の主観ですが普通の物でこんな感じかなと思います。

 

◾︎お店新品:1030万円(10155)

◾︎お店中古:510万円(232)

◾︎ネット新品:515万円(553)

◾︎フリマサイト:15万円(111)

カッコ内は(着物・帯・小物の目安)

 

細かいことは後々の講座で説明していきますが、今回伝えたいのは「自分の予算に合わせて買える方法がある」という事です。だから予算をネックに着物を諦める必要はありません。逆にお金がある人は、職人さんのためにも、どんどん高いものを買ってほしいです。

 

ちなみに私が自分で買った着物は、最高で展示会のセットで買った12万円、最低だとフリマサイトの2200円の袷の着物でしょうか。もちろんどちらも着用しています。親が呉服店で誂えてくれた訪問着は、怖くて値段は聞けません。。

 

②クリーニングなどの維持費

着物本体に目がいきがちですが、このランニングコストが実は厄介です。

 

特にクリーニング代。例えば大手の白洋社さんなら着物9000円、帯5000円ほど。数着だせばすごい額。シミ抜き、汗抜きなど天井ナシです。

 

でも大丈夫。私の着物は、ほぼ家で洗えます。いわゆるポリエステルの着物ですね。正絹(シルク)しか認めない派の人もいますが、日常からシルクのブラウスを着ているならともかく、着物だけ正絹なんて非論理的です。私の教室の先生方も、普段はポリエステルの着物ですよ。

 

他にも着物の収納用品だったり、修理だったり、買って終わりではない事を頭に入れておきましょう。

 

③教室代

着付けの1番の上達方法は、とにかく多く着ることです。自分で機会が作れるなら独学でも大丈夫だと思いますが、そうでないなら教室に通うのもいいと思います。

 

でも教室選びを間違えると、結構な支出に。。私は何も考えず某大手の体験教室から始めて、まあ50万円以上かかってます。。ほとんど看板代ですが。

 

また後々ブログにも書いていきたいと思いますが、着物屋さんのワンコイン教室など上手に利用していきましょう。

 

何より、このブログを読み進めれば自然と着れるようになる、そんなブログを目指しています。

 

さいごに

いかがでしたか?今回書いたのはかなりザックリしたものですが、まあこの金額なら始められそうだなと具体的なイメージが持てたら幸いです。恐れず一歩踏み出してみましょう!

【第1講座】着物を買う前に知っておくべき11のこと

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こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。


第1講座は、着物を買う前に知っておくべき10のこと


やっぱり着物を始めるには、どうしても着物を買う必要が出てきます。実際に着ることが、上達への近道だからです。


でも着付教室だと、着物の種類とか柄とかウンチクを小出しにされるので、あー買う前に知っておきたかった!という事が何度もありました。それに知識がないと、着物屋さんにとんでもないものを買わされることも。。


そうならないために、まずはインプットからスタートしたいと思います。
※この記事はラインナップだけです。詳細は次回以降の講座をお楽しみに!

 

【第2講座】着物とお金

 〜着物が5千円以下で買える時代!

【第3講座】着物の格とTPO

 〜着物=フォーマルではない!

【第4講座】着物の衣替え

 〜着物にも長袖・半袖がある!?

【第5講座】着物の素材と織

 〜正絹は昔のもの?化繊やデニムも

【第6講座】着物のサイズ

 〜実は洋服よりも細かいサイズ!

【第7講座】着物の柄と季節感

 〜柄をミスれば1ヶ月しか着られない

【第8講座】帯の格と種類

 〜袋、名古屋、九寸、幾つわかる?

【第9講座】帯の柄と技法

 〜これがわかれば自分で選べる!

【第10講座】着物の小物あれこれ

 〜着物と帯だけでは終われない

【第11講座】着付の小物あれこれ

 ~まだまだ続くよ小物の話

【第12講座】着物と帯のコーディネート

 〜最後は似合わなければ意味がない!


いかがでしたか?何だかラインナップだけでお腹いっぱいですよね。。でもこれを知らず着物を買っていたらと想像すると…恐ろしくないですか?


洋服だって素材や季節に何となくルールはあるもの。それを長年着ながら、母に言われ、雑誌を見ながら、様々な方法で身につけてきました。


なるべく失敗せず最短距離で着物が着れるように、これからもお付き合いいただければ幸いです。

【第0講座】わたしと着物

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30代になって、そろそろ着物を自分で着れるようになりたいな〜と思い着付教室に通いだして早3年になりました。


師範資格もとって、自分の着物くらいはそれなりに着れるようになりましたが、今でも何から何まで「え、これどういうしたらいいの」と検索する事ばかりです。


検索するたび思うのが、どの答えも抽象的で、人によって全然見解が違うという事。まあ着物ってそういうものなんでしょうが。。。


合理主義な私は「で、結局どうしたらいいの」となるわけです。なので私が検索しまくってたどり着いた合理的観点からの妥協点を、メモがわりにまとめる事にしました。


そもそも3年も着付教室に通ってやっとそれなりに着れるようになるって、着付教室の選び方から間違っていたなと今なら思います。。そのあたりも今だからこその視点で考えてみたいと思います。


着物が大好きで、着物文化を愛している人々には全然参考にならないブログだと思います。。


でも私が思うのはただ一つ。もっと沢山の人が着物を着れるようになって、一緒に着物でお出かけしてほしいなーという事だけです。


5000円あればフリマサイトで素敵な着物が買える時代です。全開でハードルを低くして、あなたと着物を始めてみてください。

 

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