こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。
第12講座は着物と帯のコーディネート
ついに全11回に及んだ【着物を買う前に】編も最後です。もう自分の欲しい着物はイメージできたでしょうか?でもちょっと待って。どうせ買うなら、しっかりコーディネートもしたいですよね。
お洒落と感じるのは人それぞれ。とはいえ、着物ならではのルールはあります。今回は買う前に知っておきたい、着物コーディネートの基本をご紹介します。
1.格言から学ぶコーディネート
まずは着物界隈でよく聞くところから。
①着物1つに帯3本
着物のコーディネートといえば、まずはこれ。同じ着物でも印象の違う帯を合わせると、コーディネートの幅が広がるよと言われています。でも初心者に都合よく言い換えれば、あまり着物の枚数を持てなくても、とりあえず帯だけ変えておけば「基本は押さえてますよ」という顔が出来るわけです。
②染めの着物に織の帯
その次に出てくる着物といえばがコレ。染めの着物には織の帯を、逆に織の着物には染めの帯を組み合わせるというもの。でもどちらかと言うと「と、昔はよく言った」程度になっています。染めの着物である江戸小紋に型染の帯など、よく見るコーディネートですよ。
③モノトーンの帯が1本あると便利
よく着付教室の先生が言っていた、ある意味格言。
着物のコーディネートは色と色の組み合わせ勝負。よく同系色とか反対色とか明度とかあって、色同士の相性があるわけです。そして、どんな色も彩度がなくなるとモノトーンになります。
ざっくり説明ですみませんが、要はモノトーンなら大体どんな着物にも合うということ。だから黒・白・グレーいずれかの帯を1本持っておくと結構どんな着物にも合ってくれるので、初心者にはおすすめです。
2.切り口別コーディネート論
続いては、それぞれの切り口によるコーディネートのお話。でも全部これに従ったら全然好きな物を選べませんよ。とりあえず前提として知っておき、あくまでファッション、好きなものを選んでください!
①コーディネートの基本
とりあえず、まず何を基準に着物と帯を組み合わせるのかといえば。ちなみにコーディネートに締める割合は、着物70%、帯25%、小物5%と言われています。
・着物と帯を同系色の濃淡にする
・着物の中の一色を帯に持ってくる
・着物と帯を反対色などコントラストをつける
他にも柄の組み合わせで意味を作ったりします。
②体型によるコーディネート
続いて体型別で一般的におすすめとされるもの。 あくまで一般論に。
・太めで背が高い
大きすぎる柄は太って見える。地色は濃い色のほうが引き締まって見える。帯は反対色でコントラストをつけたほうがメリハリがある。
・太めで背が低い
立ち柄や小さい柄がよい。帯は地色の同系色で体を区切って見せないほうがよい。
・やせていて背が高め
地色は白や薄色や暖色がよい。大柄や横柄、飛び柄が映える。帯は反対色でコントラストを。
・やせていて背が低め
地色は白や薄い色が向き、黒や紺は避けたほうがよい。斜め柄が特によい。帯は同系色で体を区切らない。
③季節によるコーディネート
続いては季節による色味の話。暑苦しい色合いとか、寒々しいとか。柄の季節もあるのに…。
・春…パステルカラーや淡い色
・夏…青、モノトーンや寒色系
・秋…深い赤や深緑、茶色など紅葉色
・冬…白っぽい色や華やかな色
④パーソナルカラーによるコーディネート
最後に。パーソナルカラーってご存知ですか?簡単にいうと、自分の顔色が映える色のことです。ざっくり言うと、春・秋タイプはイエローベース、夏・冬タイプはブルーベースの色が似合うとされています。
着物はやはり圧倒的に生地なので、パーソナルカラーは押さえておきたいところ。私もプロに見てもらいました。
とはいえ私はビビッドウィンターといって、原色の赤とか青とかが似合うタイプ。着物にそれはちょっと無理で…。それでも出来るだけブルーベースのものを選ぶようにしています。顔まわりの小物の色で調整できたりもするので、知っておくと便利ですよ。
さいごに
いかがでしたか?そうそう、そもそも着物は格が命。コーディネートの前に、格が合っているがの確認は怠らないでくださいね。
さて全11回いかがでしたか?これだけ基本を知ったら、もう着物も怖くないのでは?ぜひ皆さんに合った素敵な1枚を見つけてくださいね。