いまどき着物講座

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【第8講座】帯の種類と格

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こんにちは!合理的でわかりやすいを目指すいまどき着物講座です。  


第8講座は帯の種類と格

前回までで着物についてだいぶ理解できたと思います。ここからは着物と対をなす主役の帯の話を。


よく「着物1枚に帯3本」と言われるように、実は着物コーディネートの要となるのは帯なんです。今回は種類・格・季節の3軸を説明します。

 

 
帯の種類

まずは帯の種類から。帯の種類と格は微妙に一致しないので注意しましょう。

1.丸帯

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昔の帯で、現在では花嫁や芸者さんなどが使う程度です。でも祖母の着物を貰ったり、リサイクル店では目にすることも。幅70cmの布を縦半分に折り片側だけを縫うので、裏表同じ柄なのが特徴です。また帯幅は33cm前後で少し広め、長さは4m前後で袋帯よりも短めです。


2.袋帯

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表布と裏布を縫い合わせて、袋状になった帯です。長さは4m20cm以上で二重太鼓に結べることが最大の特徴です。幅は個人の好みもありますが、31cm前後。さらに袋帯は3種類に分けられます。

①礼装用袋帯

留袖や訪問着など、正装をする場合に着用します。金糸や銀糸が用いられている華やかな織の帯です。主に二重太鼓に。

②洒落袋

袋帯ですが、礼装ではなく普段着に着用します。金糸等はほとんどなく、柄は様々。こちらも長さがあるので二重太鼓や角出しなど。

③京袋帯

一応袋帯なのでここに記載していますが、実際は名古屋帯と同じです。長さも3m80cm前後で二重太鼓には出来ません。名古屋帯と同じように結び、こちらも普段着に。

 

3.名古屋帯

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普段着に着用するなら名古屋帯です。

幅は好みもありますが30cm前後、長さは3m50cm〜80cmくらいです。見た目は仕立て方により、名古屋仕立て(お太鼓部分以外は半分折り)、松葉仕立て(手先だけ半分折り)、開き仕立て(帯幅そのまま)がありますが好みの問題なので初心者はあまり気にする必要はありません。肝心なのは名古屋帯は2種類に分けられるということです。

 ①九寸名古屋帯

九寸幅の布の両端を折り込み、帯芯または裏布と縫い合わせた帯です。完成品の幅は八寸名古屋と変わらず、材料の幅の問題です。織、染め両方の帯があります。また金糸銀糸を使ったものは、付下げや色無地など略礼装にも使えます。

②八寸名古屋帯

あらかじめ八寸幅に織った布をそのまま使って作られた帯です。そのため基本的に織の帯が多いです。芯はいれず、裏布もないので単帯(ひとえおび)とも。袋名古屋とも言われます。

 

4.半幅帯

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帯幅が名古屋帯の半分16cm前後で、長さは様々ですが4m前後のものが多い。浴衣によく利用しますが、小紋でも問題なく利用できます。種類は2種類です。

①小袋帯

2枚の布を合わせた袋状の帯でリバーシブルに利用できます。

②単衣帯

裏布がない、主に織の帯。薄手になるので特に浴衣をはじめ夏に重宝します。

 
帯の格

続いて帯の格を。基本的には着物とは逆で、染め帯よりも織の帯のほうが格が高いとされます。また金糸銀糸を使った礼装用の名古屋帯は、袋帯より格は下がりますが、付下げや色無地を中心に着用可能です。

 
丸帯>礼装用袋帯>礼装用名古屋帯

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洒落袋≧京袋≧九寸名古屋帯>八寸名古屋>半幅帯

    

帯の衣替え

着物といえば衣替え。実は着物より複雑です。とはいえこれは目安で、実際の暑さや体調に合わせて選びましょう。

基本ルール

帯を季節で分けると、通年使えるもの・夏のみ・それ以外の3種類になります。帯の種類ではなく、織り方で分けられています。また帯締めなどの小物は、厳密には幾つかルールがあるものの、とりあえず帯の季節に合わせて夏帯には夏物を、それ以外には冬物を使っておけば問題ありません。

通年帯

半幅帯は通年着用可能です。私は衣替えに悩んだ時は半幅帯に逃げることもあります。

また、博多織の八寸名古屋帯(特に献上柄)は通年OKと言われています。ただ実際は夏には暑いため、夏は紗(夏物)の博多帯を使う場合もあります。

 夏帯

夏帯の見分け方はずばり透け感です。絽<紗<羅となり、羅は盛夏(7・8月)のみ着用可能です。また麻帯も基本的には盛夏ですが、見た目が透けすぎないものは前倒しも。夏帯も袋帯から八寸名古屋まで種類は同じです。

 スリーシーズン帯

夏帯以外は、スリーシーズン帯や冬物と呼ばれます。スリーシーズン帯とは言え、実際には季節や着物との組み合わせで着用時期が限られるものも。また季節先取りの精神から、夏単衣には夏帯を、秋単衣には冬物の帯を合わせます。夏単衣の夏帯は、時期が早いほど透け感の少ないものを選びます。

着物と帯の組み合わせ

①礼装用袋帯

袷・単衣→スリーシーズン帯

     6月のみ単衣に夏帯

夏物→夏帯

②洒落袋・京袋・名古屋帯

袷→袋帯、九寸、八寸どれでも可能

単衣→八寸、薄手の袋帯・九寸

   5月下旬〜透け感ない夏帯も可

   6月は夏帯

夏物→夏帯(羅は7・8月のみ)

 

さいごに

いかかでしたか?今回は種類・格・季節と3つの切り口を説明しました。少しずつ軸が違うのでわかりにくいですが、しっかり整理しておきましょう。